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設計 株式会社住まいの松木一級建築士事務所
施工 株式会社住まいの松木
甲州市塩山粟生野にある喜久理神社の鳥居新設の紹介です。
喜久理神社は果樹畑と民家が混在する緩い傾斜地にある神社で鳥居も桃畑の中にあります。
工場での加工の様子です。 本柱を加工しています。
島木,笠木です。
控え柱,腕木,桁,棟木です。
工場加工を終え現場で建てている様子です。
大貫を通した本柱を建てています。
大貫,島木,額束,まで入り軸組がほぼ組み終わりました。
ヨロビを突き,クサビをすべて絞めました。
笠木は、両面貼り付けで考えました。
笠木小口は、G,L鋼板で包みます。
屋根板も出来,箱棟下地を施工しています。
木工事は、完成しました,後板金屋待ちです。
設計 株式会社住まいの松木一級建築士事務所
施工 株式会社住まいの松木
代表取締役社長,大工,一級建築士,,松木哲雄です。社寺建築,規矩術(大工数学術)に魅せられ興味を持ち独学で学び幾つかの社寺建築に携わらせていただく事が出来ました。 いつかは、宮大工最難事と言われる本繁背返し,扇飛猿垂木,三手先,六枝掛け,と言った仕事に挑戦してみたいと言う夢がありました。 今回勉強してみたいと言う若者も入り、たまたま挑戦するチャンスが出来たので、勉強しながら図面を書き始めました。柱間1.5間の3分の1の模型を造ってみる事にしました。
まだ途中なのですが、仕事の都合もあり一旦ここまでにして仕事に戻ります。
片面扇垂木予定側は、施工図がまだ書けていません,もう片面は仕上がりました、本繁背返し,飛猿垂木,柱間16枝,三手先組,6仕掛けで組んでいます。
材料は残材の寄集めなので、材種はごちゃ混ぜです。
扇垂木予定側です。
本繫背返し,飛猿垂木です。
これから仕事の内容を進行に従い紹介していきます。
図面の隅木左上部扇垂木,隅木右下部本繁背返しです。社寺木割のちょっと本格的な話になってしまうのですが、柱太さを柱間10分の1で考え大斗を同径とし6枝掛けでの率を考え柱間1.5間,16枝に決めました。もう少し枝数を減らしてもよいかもしれません。巻斗,肘木のサイズが大きくなります。図面は5層の図面を重ねて見ているので見にくいです。 扇垂木の割り付けは、鎌倉勾配で割っています。基本図面のほんの1部を紹介します。
部分断面図
立面図
隅木正面見立面図
工場仮組
加工もだいたい出来ました。 絵では一応まとまったのですが、ちゃんと組めるか不安です。
一旦工場で組んでみる事にしました。
図面通り組み上がりました大丈夫です。
工場では邪魔なので自宅の元工場に造る事にしました。
台を造り組み出しました。柱,頭貫,大斗,枠肘木,巻斗,方斗壁芯通し肘木と入りました
1段目秤肘木が入り,1段目尾垂木,隅尾垂木が入りました。
一期に2段目,3段目秤肘木,通し肘木も入って尾垂木,化粧隅木まで入ってしまいました。
枝輪,地垂木,木負いも入りました。
茅負,飛猿垂木も入りました。
扇垂木予定側の力垂木,木負い,茅負も取り付けています。
始めた時の計画では、茅負までの予定だったのですが、欲が出てきて裏甲,蓑地までとりあえず造る事にしました。
とりあえずの完成です。何とか暇を造って野地まで仕上げたいと思ってます。とは言ってもまだまだ施工図が大変で最難事扇垂木,野隅木,野母屋,桔木,隅桔木と,造るより図面のほうが大変なのです。
写真の奥に見えるのが、家の屋敷神様です。25年位前にいたずらで造ってみました。時がたち味が出てきたので追って紹介したいと思います。
25年位前いたずら,(勉強しながら)造った時です。本繁小間返し,24枝 社殿様式流れ造り(1間社)です。
25年ほど時を経ていい感じになりました。
屋根銅板一文字葺きは大工である自分たちで葺いたのでひどいです。
プロの葺き方とは、違いました。
又なるべく早く扇垂木から再開したいと思います。 再開したら紹介させて頂きます。
設計 (株)住まいの松木一級建築士設計事務所

施工 株式会社住まいの松木
画面をクリックすると拡大されます。
とりあえず完成写真を数枚載せます。


工事の様子を紹介します。
5年前に話をいただき設計、見積もりをしました。 5年経った今年2023年、資金の目途がたち、いよいよ着工する事になりました, 設計内容を思い出すのに苦労しています。工事を最初から順を追って紹介していきます。
設計図書をほんのの一部ですが紹介します。
組み物重ね伏せ図 1層1層図面を書いてあるのですが重ねてみています, 頭貫,台輪,大斗,枠肘木,巻斗,方斗,実肘木の順で重ねて見ています。
組み物実肘木の上に乗る桁,化粧垂木,跳木,母屋,野垂木の順重ねて居ます, 鼻は茅負,裏甲,蓑地,跳木鼻材と重なって見えています。
断面図
立面図
茅負,裏甲,跳木鼻材,蓑地 曲がり部の加工をしています,これから隅鼻切をします。
大斗,枠肘木,実肘木の加工が出来ました。
巻斗,方斗の加工も出来上がりました。
柱材他まだまだたくさんの墨付け加工があります, まだ自然乾燥中です。
工場での加工と並行して鐘楼の基礎工事が行われています。
頭貫他組み物の塗装をいています。
化粧隅木と野隅木です。 乾燥したため相当ねじれ,曲がりが出ました,よれ曲がりを取った隅付けをしました大変です。
工場で桁から上の小屋,仮組をしていきます。
野隅木の部材が大きすぎです。蓑地があるため野隅が化粧隅からかなり離れるので、いっきに大きい野隅を重ねてしまいました。
自分の場合,野垂木と化粧垂木の間に桔木鼻材をいつも計画します。
柱,貫,頭貫も仮組します。
いよいよ現場で組み立てが始まりました。
台輪,台斗,枠肘木,方斗,巻斗,実肘木と組み、桁を組み始めました。
化粧隅木,土居桁が納まり,鐘を吊りました。
野隅木,桔木,母屋も納まり軸組は、ほぼ完成です。 足場,上屋根を架けます。
足場を組み上屋根を付け工事を進めていきます。
芯束部は、隅木,桔木などで混み合います。
屋根より先に天井を納めています。
化粧垂木,茅負から納めています。
杉板,桔木鼻材,裏甲も納まり蓑地下地をしています。
軒先の蓑地鼻材は、茅負,裏甲より前面を転ばしてあるので下バは隅に向かって広がっていきます。
撞木を取り付けています。
蓑地ガルバリウム鋼板張りが、始まりました。
野垂木を取り付け、野地板を張っていきます。
野地板を張り破風前包みを施工していきます。 桁芯通りより垂木2本手前から反りを取っているので前包み端も多少丸くなります。
破風の壁板を張り,格子を取り付け,破風板も取り付きました。
登り裏甲,蓑地下地材も取り付きました。
縣魚も取り付きました。 簡単な縣魚です。
破風蓑地のガルバリウム鋼板張りも始まりました。
破風蓑甲部野地板も張り終わりました。
軒先蓑地鋼板葺きも完成しました。
平鋼板も、葺出しています。
反りのひずみを取りながら葺いていきます。
基礎石張りも始まりました。
上屋根取り箱棟下地も出来ました。
鬼も付き、屋根もようやく葺き終わり足場の解体です。
後電気工事と、廻りの片付けで完成です。
ようやく完成しました。
軒の反りを桁芯尺五寸手前から反り出しています。 中六尺が直線です。